効率重視!基礎から始める勉強嫌いのための勉強法|少数精鋭で挑むテスト対策

効率重視の勉強法


勉強=嫌なもの、というイメージが付いてしまうと、イメージ回復には時間と労力がかかります。ただ、嫌なイメージを〝全部〟回復する必要はありません。成績を上げるために、勉強嫌いが勉強好きになる必要はないのです(好きになってくれたら、すこぶるうれしいけれど)。

ならば、どうするか。

我が子は生粋の勉強嫌いなので、我が子が「やってもいい」と思えるところまで勉強量を減らしました。中学生なのにこんなレベルで大丈夫?と親もビックリな勉強量ですが、始めの1段を低くしたことで、その先の長い階段もちょっとずつ登っていったように思います。

勉強が嫌なら、できるところまで細分化。小テストも定期テストも少数精鋭勝負の、攻めているようで逃げているような、でも結果攻めに転じるかもしれない勉強法です。


期待が大きすぎて失敗する


勉強嫌いさんが勉強嫌いになったのには様々な原因があると思います。我が子の場合は

  • 面倒くさい
  • やらないから分からない
  • やりなさいと強制されるのが嫌だ


といったところ。
この原因を考えずに

中学生になったんだから
勉強しなさい〜



といって1年生の1学期は大失敗。
もう大!反!発!だったのです。


点数が良かったとしても
それは母のおかげじゃないから!
ムキーーーーーーーーーーー!!



と言われまして。あぁ、口出し&手出しし過ぎたなぁと思いました(だって勉強しないから…泣)

そこから母も反省して方向転換。
無理強いはせず、満点を目指さず、我が子が継続してできるところまで勉強時間も勉強量も減らす、というところから始めることにしました。

目標は小さく、タスクも小さく


そんな開始レベルがものすごく低くて恥ずかしい!我が子の漢字の小テスト対策の実例をご紹介したいと思います。

例えば漢字ワーク2ページ分、40問の中から10問出題の小テストがあったとします。
テストまでは1週間。

勉強嫌いにはワークたった2ページ分といっても、ページを開いて出てくる40問という数が見た目で多いのです。多いのなら仕方がない。ここは敢えて数を減らして、少数精鋭で点数を取りにいきます。


つまり、ワーク1ページ分の20問は親との〝修行〟という名の勉強時間で取り組む。残りの20問は自分で取り組む(=捨てる。たぶんやらないから)。


さらに20問を5問ずつに細分化。
そして「覚える」「勉強する」などの嫌悪ワードを避けて

1日5問くらいずつなら、どう?



と、軽く子に打診します。
なんといってもテスト範囲の半分だけ、しかも1日5問くらい(5問以上やらせたいので問題数の提示はふわっと)。これだけやれば勉強しろと言われることもなく、大手を振ってリビングのソファで快適にマンガが読めるので、二つ返事で乗ってきます。

あとは実際に取り組むだけですが、重要なのはチェックテストという名の復習。


かのエビングハウスの忘却曲線では翌日、1週間後、4週間後と長期目線での復習が効果的ですが、勉強嫌いさんには来週のテストにもエビングハウスで対応します。



月曜に5問暗記したら、その5問をすぐチェックテストで出します。5問なのでさすがの我が子も余裕を見せます。

火曜から木曜は新たに5問ずつ暗記し、しれっと前日の2問も追加してチェックテストを7問くらい出します。我が子の場合、プラス2問のトータル7問くらいだと苦情が来ることはありません。

あとの金曜から日曜はチェックテストの繰り返しです。

できるからと言って親サイドから「残りの20問もやっちゃう?」などと言ってはいけません。子から「残りもやろうかな〜」の言葉が出たらラッキー☆くらいの気持ちで、テスト範囲半分の少数精鋭班をひたすら鍛え上げます。
     


よーく観察してみると我が子はインプットよりもアウトプット優位型。こういうタイプは問題を解かせて間違い直しをさせたほうが覚えが早いです。

逆に覚える方に時間をかけたほうが効率がいいインプット優位型さんは、もう1周インプットの時間をとってもいいかもしれません。

我が子は漢字5問を覚えるのに1回書けばいいほうなので(最悪見て覚えようとする、そんなに書くのが嫌なのか?!)、覚える時間はほんの数分。チェックテストの問題数も少ないので、丸付けや無理やり書かせる間違い直しを含めてもトータル10分もかかりません。

結果を次につなげる


これでほぼ半分の点数は取れます(目標が低い…)。テスト前に必死に復習しているクラスメートに刺激されて残りの20問に目を通し、ヤマが当たって半分以上点数が取れればしめたものです。

慣れてくれば5問を6問に、6問を7問にと1日に覚える数を増やしていき(一気に10問にしない笑)、全範囲カバーできるようになれば満点も取ってきます。

たった5問でもやる気がない時はやってくれなかったりしますが、なんだかんだで1回あたりの取り組む問題数が増え、

いつのまにやら暗記は自分で、親が見るのはチェックテストのみになり、


最終的にはテスト前のチェックテストを、子に頼まれた時だけやるようになりました。子にお任せできるようになったのは中3の後半ですが(長い道のりでした…)。

まとめ


成績を上げるために勉強嫌いさんが、勉強好きになる必要はありません。

勉強嫌いなままでも、本人が「これくらいなら、やってもいいかなぁ」と思える少数精鋭の勉強量を提示して、一緒にやってみる。

やってみると、やったぶんだけ点数は取れる。


たったこれだけのことですが、これだけのことで勉強への嫌なイメージが「ちょっとなら、やってもいいかも」くらいのイメージに改善したりします。


必要なのは始めは欲張らず、満点を目指さず、少数精鋭で挑む勇気。

親としては我が子に期待をかけたいところですが、勉強は長期戦と割り切って、最初の一歩を小さくするのも一つの手かと思います。





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