勉強嫌いな我が子の勉強時間、勉強量は平均に比べてずっと短く、少ないです。比べたわけではないのですが、中学生でこの勉強量…と本人も思っているようなので、絶対、確実に少ない。
そんな勉強嫌いなので、成績を上げるためにはお楽しみコンテンツも使います。その一つがアニメ。
勉強に繋がりそうなネタが出てきたら、コソッとボソッと隣でつぶやいたり、「コレってアレだよね？」と話しかけたりしています（作品の邪魔をしない程度に）。
我が家では２５年冬シーズンは３作品を追いかけています。受験生なのに毎週３本も追いかけているアニメがあるとはコレ如何に？とツッコミどころ満載ですが、そのうち２作品が勉強につながるお得な作品だったので、まぁ、良しとしています。
『チ。-地球の運動について-』
まずは『チ。-地球の運動について-』
学校の先生が激推しで授業の合間に話してくれるらしく、興味が出て途中から追いつきました。
２月の放送では羅針盤、火薬、活版印刷の世界三大発明が出てきました。これには我が子も反応。知っている知識が出てくるとくすぐられますね、知識欲が。
火薬が使われ始めた頃の描写があったり、活版印刷がすごい技術！として描かれたり。架空の設定とは言え中学生に「この時代ってこんな感じ」とインプットさせるのには充分な、強烈な描かれ方でした。
母も中学生の頃は「カッパンインサツ？？他になかったのかな？」と、３大発明に印刷技術が入っているのがピンときませんでした。若いな。
イマイチ、ピンとこなかった「活版印刷」の、社会に与える大きなインパクトをぐぐっと理解できたのは、このアニメのなせる業。地動説への弾圧、迫害というセンセーショナルな描写とともに、我が子の脳にもしっかり焼き付いたようです。
活版印刷機も出てきますし、それを使って印刷をするところも描かれます。当たり前ですが、自宅やコンビニで〝ぴ。〟と印刷できる現代とは違って、印刷にとりかかるまでも一苦労。
ようやく完成にこぎつけそうになっても、「この人、裏切りそう…」と思っていた人が見事に裏切ってきたり、息もつかせず敵対勢力がやってきたり。その一つ一つの出来事に人の生死が関わるので、
活版印刷ーーーー！
とムダに叫んでしまいます。
ストーリーで見ていくと、学校で嫌々ながらも習った事柄が頭の中でも映像化されて、一気に距離が縮まるというか、親近感が湧きますね。
日本のアニメはそういった点で、作品として楽しみながら〝勉強になる〟ものが多く、勉強嫌いの子をもつ母としてはありがたい限りです。
『薬屋のひとりごと』
２つ目は『薬屋のひとりごと』。１クール目から見ている作品で、今期が２クール目。今期も面白くて毎週追いかけています。
中国の後宮を舞台にしているようなのですが、作者の方が
モデルは唐代、楊貴妃の時代を中心に衣服や花街、後宮はイメージ。
薬屋の時代背景について https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/183213/blogkey/2103547/
文化レベルは、十六世紀ごろにしておりますが、話のネタ的に、紙不足にさせたりすることもあれば、科学的知識は十九世紀ごろくらいまでなら使うようにしています。
と、書かれています。
〝キャラバン〟や〝西方〟といった言葉も登場。色鮮やかな作画とともに国際色豊かな、華やかな唐の繁栄した雰囲気が伝わります。勉強嫌いの中学生には〝唐〟のイメージが脳内に広がるだけで儲けものです。
１クールがなにせ３ヶ月もあるので、アニメを見ている間に
白村江の戦いで日本が〝唐〟・新羅連合軍に敗れた
鑑真がやってきた（〝唐〟招提寺）
菅原道真が遣〝唐〟使を廃止した
と、薬屋の〝唐〟つながりで覚えてしまえます。
アニメには官服を着た官吏も登場するので、遣唐使で唐に渡り高官に上り詰めた「阿倍仲麻呂」も隣でささやけば記憶に残るでしょう。
母的には安部龍太郎の小説『ふりさけ見れば』も「遣唐使の目的ってそこ？！」とハラハラドキドキで面白かったです。我が子は表紙だけで読む気ゼロでしたが…。
『SAKAMOTO DAYS』
最後の作品は『SAKAMOTO DAYS』（サカモト デイズ）。
こちらは今のところ勉強ネタに絡めることはできていませんが、毎週、純粋に楽しんでいます。
おまけ
今シーズン、母激推しの番組がもう一つ。
アニメではないのですがNHKの『３ヶ月でマスターする江戸時代』。
各回の切り口が面白くてついつい見入ってしまいますが、我が子は完全スルーです。中学生にも充分面白い番組だと思うのですが、勉強嫌いの我が子にはまだ刺さらないようです。いつかハマるときがくるかな。
以上、我が家が今シーズン追いかけている３作品でした。
３作品中２作品が何かしら勉強になるって、さすがは日本のアニメ。知的欲求も満足させてくれる、優秀な作品が多いですね。コレを活用しない手はない！と拳を握りしめつつ、今週も楽しみたいと思います。
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